このブログでは暮らしを整える小さなヒントをお届けします。あなたの“ゆらぎ”が少しでもやわらぎますように…

更年期世代の心を軽くする ― 整理整頓がもたらす心理的効果

更年期世代になると、心も体もゆらぎやすくなりますよね。
気分の浮き沈みや、集中力の低下。

「どうしてこんなに疲れるんだろう?」と思う日も少なくありません。

そんなとき、試してみてほしいのが「整理整頓」。

住環境を整えることが、心の安定に役立つといわれています。
実際に、片づけや断捨離は心理的な安心感をもたらし、睡眠の質も向上します。

この記事では、更年期世代にとって整理整頓がどんな心理的効果をもたらすのかを紹介していきます。


目次

「見えるゴチャゴチャ」がストレスホルモンを増やす

気づいたらテーブルの上に書類が山積み、イスには脱ぎっぱなしの服…。

そんな光景を見るだけで、「やらなきゃ」という気持ちが積もってストレスに。
片付けが進まないと、自己肯定感も下がってしまうことがあります。

散らかった部屋とストレスの関係

部屋が散らかっていると、視界に余分な情報が増え、脳は常に「処理すべきタスクがある」と認識してしまいます。
その結果、こんな影響が出やすくなります。

  • やる気の低下や集中力の散漫
  • 「片付けなきゃ」という罪悪感
  • 不安や焦燥感による眠りの質の低下

つまり、散らかった部屋は目に見える以上に心を消耗させているのです。

片付けがもたらす心理的効果

一方で、整理整頓された空間にはこんなプラスの効果があります。

  • 「余計な刺激」が減り、気持ちが落ち着く
  • 片付けによる達成感で自己効力感が高まる
  • 探し物が減り、時間にも心にも余裕が生まれる

カリフォルニア大学の研究によれば、散らかった環境はストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を増やす一方、整った環境は心拍数やストレス反応を下げると報告されています。

「片付けたらスッキリする」という感覚は、実際に科学的な裏付けもあるのです。

ちょこっと解説

コルチゾールとは
副腎から分泌されるホルモンで、ストレスを受けた時に増加し、体をストレスから守る役割を持っています。

コルチゾール(ストレスホルモン)の値が高いということは、体が慢性的または強いストレスにさらされているサインであり、心身ともにさまざまな悪影響が現れるリスクが高まります。

選ぶストレス」を減らす

もずく

選択肢が多いのはいいこと、楽しいこと そう思っていました

日常生活での脳の判断回数とストレスには明確な関係があります。
脳は1日に数千回から数万回の判断を行っているそうです。

こんな経験ありませんか?
・服が多すぎて毎朝どれを着るか決められずイライラする
・買い物で商品が多すぎて何を選ぶか迷い、購入を断念してしまう
・レストランでメニューが多すぎて決められずに注文が遅れる

毎日は判断・選択の連続。
判断や意思決定を短時間で繰り返すことで「決断疲れ」が生じ、ストレスを感じやすくなったり、認知機能や判断力が低下するといわれています。

モノを減らして必要なものがすぐに見つかる環境を作ること、日常生活のルーティン化が、決断の負担を軽くしてくれます。

ねこくん

整理整頓が心の安定に繋がるんだ

身体への影響

散らかった部屋は身体に悪い影響を及ぼし、片付いた部屋は良い影響をもたらします。
たとえば、

 悪い影響

  • 散らかった部屋が原因で脳や心への負担が蓄積すると、やる気の低下・焦燥感・不安からくる不眠などの悪循環に陥ることがあります。
  • 整理整頓により「片付けなきゃ」というストレスが軽くなるため、心の負担が軽減します。その結果、寝つきも良くなるケースもあります。


    良い影響
  • 断捨離によって不要なものを減らすことで、カビ・ほこりやダニの発生源が減り、アレルギー症状や健康リスクが軽減するします。
  • 空気の循環が良くなることで適切な温度・湿度管理がしやすくなり、快適な睡眠環境が作られます。

つまり。
部屋を片付けることで、心身を整えられるんです。

「気分が上がる」ごほうび効果

整理整頓の後に訪れるのは、あのスッキリ感。
これは脳の報酬系が刺激されているからだと考えられています。

シンプルに言えば「達成感による快感
少しの片づけでもドーパミンが分泌され、前向きな気持ちを後押ししてくれます。

小さな「できた!」が積み重なることで自己肯定感が回復します。
これは大きな心の支えになります。

更年期世代は気分が落ち込みやすいからこそ、この“ごほうび効果”を日常に取り入れることはとても有効です。

整理整頓で環境を整える

更年期世代はホルモン変化の影響で、「自分ではどうにもならない不安」を感じやすい時期。

そんな中で整理整頓をすることは、「自分の手で環境を整えられる」 という小さな成功体験につながります。

この「コントロール感」は心理学的に大切な要素で、不安の軽減や自己効力感の回復に役立ちます。

机の上を5分片づけるだけでも、「私、ちゃんとできてる」と思えるんです。


睡眠との関係

夜眠るとき、部屋の状態は意外と大きな役割を果たします。

ねこくん

寝室にモノが多いと、脳は「片づけが終わっていない」と認識するんだって

・寝室が整っていると「眠る準備ができた」と脳が認識しやすい
・ベッド周りの物が減ると、視覚的ストレスが減り、安心感が生まれて寝つきが良くなる
・整理された環境は「快適さ」そのものになり、深い睡眠をサポートする

実際、私は「とりあえず椅子に服を山積み」状態から脱出しただけで、夜の落ち着き方が変わった気がしました(笑)。

更年期で眠りが浅くなりがちな人ほど、環境を整えることは「薬を使わない睡眠ケア」として有効です。


寝室の環境づくりについては、こちら。

クローゼット・衣類との関わり

特に見直したいのが クローゼットや衣類の整理
着ない服をためこんでいると「今日何を着よう…」と迷いが増え、朝からエネルギーを消耗します。

お気に入りや快適な服だけを残すと、選ぶのがラクになり、1日のスタートがぐっと軽快になります。
「整える=自己肯定感を取り戻す」実感を得やすい場所です。

  • 「着ないけど捨てられない服」が場所を取っていると、視覚的にも心理的にも負担になる
  • クローゼットが整っていると、毎朝の「何を着るか」の判断疲れが減り、気持ちに余裕ができる
  • 睡眠用のパジャマも「着心地のいいものだけ」を残すと、眠りの質が上がる

ワンポイント実践
今日できることは「クローゼットから1着だけ“もう着ない服”を取り出す」こと。
たったこれだけでOK👍

服の選び方については、こちら。

整理整頓の方法と続けるコツ

モノを減らすことは「気持ちを整理する」こと。

断捨離をすると、「過去の自分」と向き合う瞬間があります。
昔の服、もう読まない本、使わなくなった食器。
過去の自分を否定する…そんな気持ちになるかもしれません。

否定することなんてないんです。
その時には必要だったモノたちです。今は必要なくなっただけ。

それらを手放すことで、「今の自分に必要なもの」がクリアになっていきます。

心理学でも、モノを手放すプロセスは「気持ちの棚卸し」。
過去への執着を整理し、これからの自分を軽やかに生きる準備になるんです。

整理整頓術の基本ステップ

  1. 収納場所からすべて取り出す
     収納にあるものを一旦全部出して、家に何があるかを把握。目で見て量や種類を確認することで不要なものを見つけやすくなります。

  2. 必要なものと不要なものに分ける
     悩んだ時は、期限を決めて一時保管する方法が効果的。無理に判断せず段階的に進めましょう。

    一時保管、オススメです!私は箱に入れて目の届かない場所においています。その状態で数ヶ月。「使わなくても大丈夫なんだ」と思った頃に廃棄しています。

  3. 収納場所を決めて戻す(定位置管理)
     「物の住所」を決めて、使ったら必ず元に戻す習慣をつけます。出し入れしやすい場所に収納すると散らかりにくくなります。
もずく

手放すことで心が苦しくなるモノ(思い出の品など)は残しておきましょう

無理なく続けるコツ

「片付けしなきゃ」と思うと重荷に感じてしまう人もいます。
そんなときは:

  • 小さなエリアから始める
    部屋全体を一度にやろうとせず、引き出しや棚一段など、小さく区切るのが続く秘訣。

    冷蔵庫の整理、オススメです✨
    消費期限切れのものを捨てるだけでも、一歩前進です👍

  • 毎日5分だけ片付ける時間を作る
    短時間に集中して少しずつ進める方法は、負担を感じず習慣化しやすいです。

  • ビフォー・アフターの写真を撮って達成感を可視化する
  • 家族や友人と一緒に片付ける(共有効果で楽しくなる)

ねこくん

「捨てる」じゃなく「残したいものを選ぶ」と考えると心が楽だよ

小さな工夫を続けるだけで「片付け=ストレス」から「片付け=安心感」へとイメージが変わっていきます。


まとめ

更年期世代にとって整理整頓は、単なる片づけではなく 心のセルフケア。単に見た目を整えるだけでなく、更年期世代の心の安定や眠りの質にも直結しています。

  • ストレスを減らす
  • 自分をコントロールできる感覚を取り戻す
  • 睡眠の質を高める
  • 気持ちの整理につながる
  • ごほうび効果で気分が上がる

そんなメリットがギュッと詰まっています。

今日からできる小さな片づけが、明日の「心の軽さ」につながりますよ。
まずは冷蔵庫から、一緒に始めてみませんか?

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50代のゆらぎ世代です。無理せず、日々の暮らしをゆるっと整えるためのヒントを発信しています。

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