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もずく
このブログは
ゆらぎ世代の私たちが、もう一度 “自分らしさ” を取り戻すための場所です。

不調や迷いが出やすい時期こそ、暮らしの小さな習慣を見直すチャンス。

毎日を少しずつ整えていくことで、未来の自分がもっと軽く、ラクに生きられるようになります。

あなたのペースで、“ちょうどいい私”になるヒントを届けていきます。

人の名前が出てこない…更年期に増える「もの忘れ」とのつき合い方

更年期のもの忘れとの付き合い方を表したアイキャッチ

「あの人の名前…ほら、あの、ドラマに出てる…」
「冷蔵庫を開けて、何を取りに来たんだっけ?」
「携帯を探していたら、自分の手に持っていた」

そんなこと、増えていませんか?

私も先日、友人といるときに「携帯がない!」と探しまわって、しっかり手に握っていました。笑い話にしながらも、ふと頭をよぎるのは…「私、大丈夫かな?」という不安。

不安になる気持ち、とてもよくわかります。でも、更年期のもの忘れは、あなたが衰えたからではないんです。ここでは、なぜ更年期にもの忘れが増えるのか、認知症とはどう違うのか。そして、もの忘れとの上手なつき合い方について、お話ししていきます。

この記事でわかること

・更年期にもの忘れが増える理由
・認知症との違い
・もの忘れとの上手なつき合い方

目次

更年期の「もの忘れ」は、なぜ起きる?

40代を過ぎたころから、もの忘れが増えたと感じる人は少なくありません。これには更年期の体の変化が関わっていることがあります。

女性ホルモンの変動、不安や気分の落ち込み、抱えている用事や考えごとの多さを示した図解

記憶を支えるホルモンが、ゆらいでいる

更年期には、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが一定に減っていくのではなく、大きく揺れ動きながら低下していきます。この時期に、「名前が出てこない」「集中が続かない」「頭に霧がかかったように感じる」といった変化を経験する人は少なくありません。

こうした変化には、女性ホルモンのゆらぎが関わっていると考えられています。ただし、もの忘れの原因はホルモンだけではありません。眠りの浅さや疲れ、不安、気分の落ち込みなどが重なることで、さらに思い出しにくくなることもあります。

更年期のもの忘れは、記憶そのものが失われたというより、覚えていることを、必要なときに取り出しにくくなっている状態に近いのかもしれません。

不安でいっぱいだと、覚えられない

次に見落とせないのが心の状態。更年期は、理由もなく気持ちが沈んだり、いつもなら気にならないことまで不安に感じたりすることがあります。

心配ごとで頭の中がいっぱいになると、意識はそちらに向かいます。人の話を聞いていても、別のことを考えていたり、目の前の用事に集中できなかったり。すると、あとになって「聞いたはずなのに覚えていない」と感じることがあります。

これは、記憶力が急に衰えたというより、覚える前の段階で、情報が十分に頭に入っていなかったということもあるんです。

ねこくん

心がいっぱいいっぱいだと、覚えにくくなるのも無理ないよ

そもそも、この時期は忙しすぎる

そして何より。この時期の私たちは、とにかく忙しい

仕事の段取りを考えながら、夕飯の献立を思い浮かべ、子どもの提出物を思い出し、親からの不在着信が気になっている。頭の中でいくつものことが同時に動いています。引き出しをたくさん開けっぱなしにしているような状態です。

そんな中「今日は卵を買わなきゃ」と思っても、それはたくさんの用事のいちばん端っこに、小さく引っかかっているだけ。次の瞬間に別の考えごとが割り込んでくれば、するりと落ちてしまいます。

もの忘れというより、そもそもしっかり覚える余裕がないのかもしれません。人の名前が出てこないのも、その名前を聞いたときに別のことを考えていた…ということも、案外多いのではないでしょうか。

同時にいくつものことを抱えていれば、ひとつやふたつ抜け落ちても無理はありません。それは記憶力の問題ではなく、単純に、抱えているものが多すぎるんです。

もずく

ホルモンも、気持ちも、忙しさも。ぜんぶ重なってるんですよね

いくつもの理由が重なることで、一時的に思い出しにくくなることがあります。もの忘れが増えたからといって、すぐに認知症だと結びつけなくても大丈夫です。

もの忘れとの、上手なつき合い方

鍵や手帳、スマートフォンを定位置に置いた明るく整った玄関

もの忘れが増えたとき、つい「記憶力を鍛えなきゃ」と思ってしまいます。でも私は、逆の方向に舵を切りました。覚えるのをやめて、忘れる前提で暮らすこれがいちばん、ラクだったんです。

頭の外に置いてしまう

覚えていられないなら、覚えなくていい仕組みにしてしまう。私が頼っているのは、

・手帳
・携帯のリマインダー
・メモ書き(直近のちょっとしたこと用)

頭の中にとどめておこうとするから、するりと落ちてしまうんですよね。だったら最初から、頭の外に出してしまえばいい。書いた瞬間に忘れてしまっても、手帳を見れば書いてある。それでいいんです。

「目につく」がいちばんの対策

いろいろ試してみて、私にいちばん効果があったのは目につくようにすることでした。

覚えられないから、見えなくなると、それは無いことになってしまう。しまい込んだ書類も、冷蔵庫の奥の食材も、私の中では存在していないのと同じ。だから、

・持ち物を減らして、見つけやすくする
・大事なものほど、目に入る場所に置く

「あとで片付けよう」としまい込まないほうが、結果的に忘れずに済みます。

潔く諦める

どうしても名前が出てこないとき。粘って思い出そうとしても、たいてい出てきません。そんなときは、いっそ諦めるのもひとつです。

「ほら、あれよ、あれ」で通じてしまう相手がいるなら、なおのこと。そして不思議なもので、諦めてお風呂に入っているときなんかに、ふっと出てきたりするんですよね。

思い出せないことに、落ち込まなくて大丈夫。それより、「あ、思い出した!」の瞬間を、ちょっと楽しむくらいでちょうどいいのかもしれません。

ねこくん

覚えようとしないのが、コツなんだね

🌱 私がラクになった3つのルール 🌱

✓ 覚えようとせず、すぐ書く
✓ 大事なものは、目に入る場所に置く
✓ 出てこない名前は、いったん諦める

更年期のもの忘れと、認知症の違い

2冊のノートと眼鏡、虫眼鏡が並ぶ明るい机の上

「もしかして、認知症の始まりでは…」
もの忘れが増えると、どうしてもそんな不安がよぎります。でも、ここでひとつ、安心してほしいことがあります。認知症のもの忘れと、更年期のもの忘れには、はっきりした違いがあると言われているんです。

ひとつの目安になるのが、忘れたことに、自分で気づいているかどうかです。

たとえば、俳優の名前が出てこなくて「ほら、あの人!あの、ドラマに出てた!」ともどかしい思いをする。これは、その人のことを覚えている証拠です。名前という引き出しが、ちょっと開きにくくなっているだけ。

認知症の場合は、その俳優のことも、名前を思い出そうとしたことも、まるごと抜け落ちてしまうと言われています。つまり、忘れたことを忘れてしまう。だから本人は困らず、まわりの人が先に気づくことが多いのです。

こう考えると「私、もの忘れがひどくて…」と悩んでいること自体が、実はひとつの目安になります。悩めているということは、忘れたことに気づけている、ということですから。

ほかにも、こんな違いがあると言われています。

・ヒントを言われると「あ、それそれ!」と思い出せる
・朝ごはんのメニューは忘れても、食べたこと自体は覚えている
・約束をうっかり忘れても、指摘されれば「そうだった!」と思い出せる
・日付や場所がわからなくなることはない
・仕事や家事は、これまでどおりこなせている

とは言え、自分では判断がつきにくいこともあります。気になるサインについては、後ほどお話ししますね。

こんなときは、相談を

更年期のもの忘れについて女性医療者に相談する50代女性

ここまでお話ししてきたように、更年期のもの忘れは認知症とは違うと言われています。とはいえ、頭の片隅に置いておいてほしいことがあります。

もの忘れの中には、医療機関に相談したほうがいいものもあるということ。

こんなときは、相談してみて

・同じことを、何度も繰り返し聞いてしまう
・もの忘れの自覚がないのに、まわりから指摘される
・約束や出来事を、まるごと忘れてしまう
・日付や場所が、わからなくなることがある
・仕事や家事に、支障が出はじめている

こうしたことが続く場合は、「更年期だから」と決めつけずに、一度相談してみてください。まずはかかりつけ医や、もの忘れ外来脳神経内科などが入口になります。

こうしたサインは本人より、まわりが先に気づくことが多いのがポイント。だからこそ、「家族に言われて、はじめて気づいた」ということが起こります。

今のあなたに当てはまらなくても、どうか覚えておいてください。いつか自分のこととして、あるいは、大切な人のこととして「そういえば、こんな話があったな」と思い出せたら、それで十分です。

まとめ

ノートと眼鏡、植物が置かれたやわらかな光の差し込む窓辺

「あの人の名前、ほら、あの…」。そんなもどかしさが増えるのが、ゆらぎ世代です。

でも、それはあなたの頭が衰えたからではありません。ホルモンのゆらぎ気持ちの揺れ、そして抱えているものの多さ。いくつもの理由が重なって、一時的に思い出しにくくなっているだけなのです。

  • 更年期のもの忘れには、女性ホルモンのゆらぎが関わっていると考えられています
  • 忙しさや不安で、そもそも「覚える余裕」がないことも多い
  • 認知症とは、忘れたことに自分で気づいているかどうかが違うと言われています
  • 覚えようとがんばるより、頭の外に出して、目につく場所に置くのがラク
  • 気になるサインがあるときは、「更年期だから」と決めつけずに相談を

そして、もうひとつ。
更年期のもの忘れは、この先ずっと続くわけではありません。ホルモンの変動が落ち着いてくると、もの忘れも和らいでいくことが多いと言われています。

だから、冷蔵庫の前で立ちつくす日があっても大丈夫。名前が出てこない日は、それだけ頭がフル回転している日。むしろ、よくやっている証拠です。

いくつものことを抱えながら毎日をまわしているあなたの頭を、ときどき、ゆっくり休ませてあげてくださいね。

この記事が参考にした情報

・日本女性医学学会「よくある女性の病気 物忘れ:更年期障害」
 https://www.jmwh.jp/n-yokuaru11-mono.html

・日本経済新聞「更年期で記憶力低下 女性ホルモンの『ゆらぎ』が原因」
 (東京医科歯科大学・寺内公一教授の解説)
 https://www.nikkei.com/nstyle-article/DGXMZO14754710R30C17A3000000/

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